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私が毎週末ごとにかよう名古屋商科大学ビジネススクールには、卒業課題としてケースライティングなるものがあります。これは、ある企業を取り上げて、ビジネススクールで使用される「ケース」を実際に作成する、というものです。
正直に言って、これまではケースライティングに関して懐疑的な印象を持っていました。多くの有名トップビジネススクールでは、出来るだけ多くのケースに取り組むことがよしとされており、ケースライティングに時間を割くよりも、もっと多くのケースに取り組みたいと考えていたからです。 しかし、実際にケースライティングに取り組み始めて、その意味が少しづつわかってきたように思います。 経営学の世界には、数多くの理論書があり、実際のビジネスに利用しやすいうように豊富な事例を挙げて説明されています。しかし、実際に読んでみるといつも、わかったようなわからないような印象をうけ、最後は「自分の企業に当てはめるのは簡単ではないな」という結論に至りがちです。これは、理論書と言うのは、ある程度どの企業にも適応可能なように、かなり抽象化されているためだと考えられます。 この、抽象化された理論を実際のビジネスの場に当てはめる疑似体験をするのがケーススタディだと考えられます。紙ベースで提供された企業の姿を、理論に当てはめてみると、理論書に書いてあるままでは上手く当てはまらないことがあり、それを工夫しつつあてはめてみることによって、理論の応用方法を学ぶことが出来るのです。 しかし、この段階では、まだ自分の企業に、経営理論をあてはめてみることは困難です。なぜならば企業は日々動いており、言葉によって整理されているわけではないからです。 ケースライティングに取り組むと言うことは、現在紙ベースになっていない、企業の姿を整理し、経営理論をあてはめることができる状態にすることだと考えます。ケースライティングに取り組むことによって、今まで漠然としか見えなかった企業の問題点などを、目に見える形に落とし込む能力を身につけるわけです(このあたりのことは酒井穣さんのブログに詳しく書かれています)。 そこからさらに歩を進めると、個人のレベルでのケースライティングが可能になるとすら思っています。実際最近評判を集めているビジネス書の著者の方々が、個人レベルの問題を著書で取り上げているのは、個人生活のケースライティングではないのか、という仮説です。事実、「レバレッジシリーズ」で有名な本田直之さんの著書からは、特にその印象を強く受けます。 理論→練習試合(ケーススタディ)→リアルな企業活動へ落とし込む(ケースライティング)→さらに個人レベルに(いわゆる実践ビジネス書)、という流れの中にケースライティングがあり、私が考えていたよりも重要な勉強方法だったようです。 では、また!
by em-lyon
| 2009-10-21 07:16
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