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私は長らくトラックに乗ったていたので、MBAのなんたるかについて知ったのは最近のことである。約2年半前に英語の勉強を始め、ビジネス本と呼ばれる書籍を読みあさるようになって気付いたのは、興味深い本を書いている著者の方が、ことごとくMBAホルダーであるという事実だった。年齢的・経済的に海外のビジネススクールへの留学はリアルではなかった為、国内にあるビジネススクールを調べ、選んだのが現在通う名古屋商科大学ビジネススクールという、お世辞にも有名とは言えない(失礼!)大学院だった。
選んだきっかけは色々とあるが、海外のビジネススクールとの交換留学制度が充実していることは大きなきっかけだった。どれだけ短くてもいいから、海外のMBAに触れてみたかったというミーハーな想いがあったのだろう。今年7月にその想いは実現し、フランスのEM-LYONというビジネススクールに2週間留学させてもらった。 今年の9月でビジネススクール生活も1年になり、平日の夜に課題をこなし、週末は朝から講義という生活スタイルにも慣れた。上司や同僚との飲み会はことごとく断り(もともと飲みに行くのが好きなほうではないので、苦にならなかった)、読みたい本は読むべき本に変わっていった。クラスでの討議は面白く、押し出しだけには自身のあった私は、少しづつクラスでの存在感も上がっていった。社会人になってする勉強はこの上なく面白く、私の意識の9割が学校と勉強に傾いたと言えると思う。 そんな中で、ずっと考え続けてきたことがある。MBAってなんだろう? かつてMBAは魔法のステッキのように、それを持つだけで人生を変えるパワーがあったようだ。アメリカのトップスクールを出れば年収が倍になるという話もあった(今でもあるのだろうか?)。しかし、講義を重ね、色々な先生方や仲間と関わるうちに、魔法のステッキはただの木の棒にすぎないような気がしてくる。使うものによってはパワーを持った道具になりうるが、使い方を誤れば人を傷つけ、単に持っているだけでは、邪魔になれこそすれ、役に立つことはない。 MBAを取っても人生は変わらない。そう気付いたときに、さらにビジネススクールが面白くなったような気がする。ライフネット生命の岩瀬大輔副社長は、著書『ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて』のなかで、ハーバードでの生活を「自己変革の2年間だった」と言っている。さらにビジネススクールは「脳の筋トレ」だとも。「一日一日が終わっても自分に力が付いたのかどうかわからない。しかし、筋トレと同じように2年間鍛え続けることで自分が変わったことに気付く」 MBAは資格ではない。医師免許や弁護士免許と違い、それを取ったからといって何か特別な技能を身につけて仕事に出来るわけではない。世界に数多あるビジネススクールから年間数万人単位でMBAホルダーが生まれる中、単にMBAだと言うだけで何が出来るわけでもない気がする。重要なのは、「何を学んだか」「どこで学んだか」ではなく、「どのように学んだか」であると思っている。 確かにビジネススクールは自己変革につながると感じている。しかし、それは自己を変革しようという意志のあるものだけが成し遂げられるものだとも思っている。それがわかるのはビジネススクールを卒業してからだ。果たして私は自己変革を成し遂げられるだろうか。卒業まで残された時間で、それを考え続けたい。 前出の岩瀬氏はビジネススクールでの経験を気球に例えた(実際に気球に乗った後に若干訂正されていたが(笑))。気球に乗ったことがない人に気球に乗った気持ちを説明することはできない。気球に乗った人が皆同じような感動を覚えるとは限らない。不満だけが残る人もいるだろう。でも、せっかく気球に乗ることが出来たのなら、それを最良の時間にするべきではないか? 私が気球に乗って見たものは、「想像していたよりも世界は広い」ということだったように思う。楽しめるかどうかは自分次第の気球に、あなたも乗ってみませんか?
by em-lyon
| 2009-11-26 00:36
| MBA
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