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昨日、酒井穣さんをお招きし、勉強会を開催しました。
お昼過ぎに新大阪駅に酒井さんをお迎えし、勉強会開始時間である午後5時より約1時間早く会場へ。 会場へ着くなり、「営業のサイエンス化」に関する議論が始まり、酒井さんの引き出しの多さにいきなり脱帽させられました。時間が近づくにつれ、メンバーが三々五々集まってきて、午後5時に勉強化がスタート。ビジネスマインドに関する、パワーポイントを使用したプレゼンに始まった勉強会は、1時間のプレゼント2時間の質疑応答。質疑応答が異常に盛り上がり、休憩時間を挟む間もなく予定時間の3時間を終了。これまで開催したどの勉強会よりも盛り上がり、参加者も方々の満足度も最高度に達したと思います。 「よい仕事とは?」 この問いから始まったビジネスマインドの講義は、ビジネスパーソンとしての自己実現のために必要なマインドセットや経験学習モデルに基づく自己成長とチーム構築までおよび、ビジネスマインドとは人生への姿勢であるとも感じました。 特に興味深かったのが、「コルブ・モデル」という経験学習モデルで、「実践」→「経験」→「反省」→「オレ理論」という4つをグルグルと回すことで人間は成長するというもの。重要なのは、「反省」であり、人間は「反省」をする過程で真剣に考えることにより、自分なりの理論である「オレ理論」が生まれる。「オレ理論」は一般化された理論ではないが、一つの仮説であり、その仮説をさらに「実践」→「経験」→「反省」と回していくことにより、仮説検証の手順を踏んでいくことが可能となる。「反省」がないままだと、「実践」と「経験」をいったりきたりするだけで、仮説を立てることが出来ないため、自己成長には繋がらない。 「反省」は、単なる内省に終わってはならず、アウトプットすることで価値のあるものとなる。なぜならば、人は自分自身とのインタラクティブなやり取りの中で初めて、自分自身の考えを暗黙知から形式知にすることが出来るからである。これは、誰かに何かを説明するときのことを考えると分かりやすい。人に何かを話しているうちに、思いもよらないことを発言していたりすることがある。「自分はこんなことを考えていたのか」を驚く瞬間である。あるいはブログなどに書き込んでいくうちに、漠然とした思いが言葉になり、自分自身の考えが一つの理論となっていく瞬間がある。言語化・文章化することは、「経験」から得たものを、形式化する重要な手段であり(「反省」)、その手順を踏むことによって、自分自身の仮説(「オレ理論」)が形成されるのである。 この学習経験モデルは、自分自身の自己成長のみならず、部下の教育にも活用できるモデルである。部下が今一つ伸びない、成長していないと感じているとすると、その部下は、「実践」→「経験」の間を行き来しているだけだからかもしれない。注意したり怒ったりすれば、その場での「反省」はあるかもしれないが、アウトプットのない反省は、仮説構築に繋がることはなく、成長サイクルは回らない。部下の成長の為の反省は、その部下に失敗の原因や考察を語らせることによって、彼の中で理論化していく。重要なのはアウトプットであり、アウトプットの場を用意してやることが部下を育成する上司の務めではないかと感じた。 他にもここでは書ききれないほど、沢山のことを考えさせられたが、懇親会で仰った「行動には浅はかさが重要」という言葉は実に印象的だった。何かを行動する前にあらゆる可能性を検証してみても、あまり意味がない。「とにかくやってみる」という気持ちをもっていないと行動はできないと思っている。考えてみれば私が英語の勉強を始めた時も、ビジネススクールの入学試験を受けた時も(行ってみたいと思い、インターネットで調べた約1週間後に入学試験を受けていた)、かなり浅はかであったと思う。MBAがなんであるか、ちゃんと分っていたわけではなく、取得すれば収入が上がるんじゃないかとか、転職に有利になるんじゃないか、とかとにかく浅はかな考えで入学を決めた気がする。 入学し、1年半の学びを得て、MBAに対する意識は大きく変わった(MBAは人生を変えない)が、当時の浅はかさがなければ今の自分はないわけで、「浅はかな行動力」(=無知の力)は人生を変革する大きなドライブであると思う。(「MBAは人生を変えない」のに、「人生を変革する大きなドライブ」とはこれいかに。これに関しては後日のエントリーで考えたいと思います) 1972年生まれで同い年。それでいて、圧倒的なインプット量に裏打ちされた、高いレベルのアウトプット。心から尊敬すると同時に、一つの目標として素晴らしい方に出会うことが出来ました。「また呼んでください」という言葉を頂戴したので、是非次の機会を設定したいと思っています。 酒井さん! ありがとうございました! 次もよろしくお願いします。今度は体調を整えて、最後までお供しますので(笑)。 ではまた!
by em-lyon
| 2010-02-21 14:36
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