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本日大阪梅田でLving in Peaceのセミナーがあり、参加してきました。(Living in Peaceについてはこちらhttp://www.living-in-peace.org/)
スピーカーは代表の慎泰俊さん。若いけど風格があって、ライフネット生命の出口社長と同じ匂いがしました。 セミナーの内容はLiving in Peaceのメインの活動であるマイクロファイナンスに関するものがほとんどで、「貧困とは?」「マイクロファイナンスとは」から始まり、Living in Peaceの実際の活動や、マイクロファイナンスの世界の現状まで説明して頂き、淡々とした語り口の中に熱い想いを感じ取ることができました。 貧困の問題に関しては、西原理恵子さんの著書『この世でいちばん大事な「カネ」の話 』に描かれているアジアの貧困国の現状や、ムハマドユヌス氏のグラミンバンクの取り組み、マザーハウスの山口絵理子さんの著書などで、少なからず関心を持っていました。なにより、ビジネススクールの恩師である三宅先生の講義でのお話が強烈に印象に残っています(64億分の1のサイコロ)。 『貧困の終焉―2025年までに世界を変える』でジェフリーサックス教授が仰っている、「貧困はなくすことができる」という信念を慎さんから感じ取ることができ、気持ちが高ぶりました。 そしてもう一つ印象に残ったのが、児童養護施設での取り組み。 近年メディアに登場することも多くなった「児童虐待」。今年8月に大阪市で発生した児童虐待死は本当に痛ましい事件でしたが、大なり小なり児童虐待は色々な形で存在しています。児童虐待は、単純に虐待をした親だけが責められるべき問題でもないところに問題の根深さが存在しており、「貧困の連鎖」同様、「虐待の連鎖」なるものもあるはずです。 橘玲氏は著書『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』の中で、「子供の成長に親の『育て方』は影響を与えない」とし、「子供は子供同士のコミュニティに中で性格を形成していく」と述べています。これは事実かもしれませんが、「育て方」以前の段階である「愛情を受け止めること」を知らない子供は、外部との距離感をはかることができなくなるのではないかと感じます。人から聞いた話で恐縮ですが、虐待を受けた子供は、極端に攻撃的であったりする子がいる一方、極端に人にべったりする子もいるそうです。自分の感情に対する正しいフィードバックを受けてこなかったことが影響していように思います。 虐待をしてしまう親御さんは、(皆ではないと思いますが)貧困層に位置づけられる方々が多いとも聞きます(一般化してしまうことは危険ですが)。安定しない生活が、精神状態を不安定にすることは容易に想像できます。「虐待の連鎖」は「貧困の連鎖」でもある訳です。 Living in Peaceの活動の根幹にあるのは、「機会を平等に」であると聞きました。「負の連鎖」を断ち切るためには、どこかで「機会」がなければなりません。その「機会」を国外の貧困層だけでなく、国内の子供達にも提供しようとする活動にとても感動した一日でした。 ※なお、少子化が問題視されていますが、安易な少子化対策(お金をばらまくとか)は、「貧困の連鎖」や「虐待の連鎖」に、むしろ悪影響を及ぼしているような気がしているのですが、それはまたの機会に書こうと思います。
by EM-LYON
| 2010-10-10 01:52
| 社会起業・NPO
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