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私が酒井穣さんを知ったのは比較的最近です。私は約2年前にふとしたきっかけから英語の勉強を始め、アルクのTOEICコースを始めとする通信教材、Lang-8等のウェブサイト、色々なリスニング教材で勉強し、TOEIC800点を超えた時点で某外資系企業に転職しました。
しかし、入社して困ったのが、教材で学ぶ英語と実践英語の違い! 電話の向こうで早口でまくしたてるシンガポール人の英語は全く聞きとれず、口からは英語が全く出てこない。かろうじてメールだけは書くことが出来るので、怪しい英語を駆使しつつ、電話で話したほうが早いようなこともメールを書いてしまう始末。 そんな時藁をもつかむ気持ちで手に取ったのが、英会話ヒトリゴト学習法でした。 それまでも英語学習法の類の本はたくさん読んできましたし、この本にものすごく期待していた、と言えばうそになります。「本書は特に、英文を読むことは少しはできるのに、英会話となるとさっぱり、というビジネスパーソンをメインの対象としています。」 まさに私のような人間を対象にしている様ですが、ここまでならどの本にも書いてあったな、と思いながら目を進めていくと、見慣れない言葉が。 「英語を勉強する理由」を、「アルターエゴ形成の仮説」を述べながら考えます。 アルターエゴ???それは何? さらにはスポーツ心理学のノウハウを適用した語彙学習や、発音の誤解を解き明かす等、さながら学術書のようで、英会話学習の本とは思えません。今思えば、ビジネスの現場にいながら、大学教授のようにアカデミックな存在である酒井さんの真骨頂だったのだと思えます。 一言語一人格という仮説から、英語(に限らず外国語)の習得はアルターエゴ(別人格)を育てることだと定義し、語学の習得は巷で言われる「ツール」としての価値以上の深い意味があると解きます。「英語を聞くときは翻訳せずに英語のまま聞く」「英語を話すときは日本語で考えてから話すのではなく、英語で考えて話す」という本当の意味が、このときにわかりました。 このことは私の職場で発生する事例からも、理解することが出来ます。 私の職場にはシンガポーリアンの若者がいます。彼は母親が日本人で、18歳までシンガポールで育ち、その後イギリスに留学した後、日本で就職したバイリンガルです。 彼は日本語も英語も当然のごとく流暢なのですが、ずっと不思議に思っていたことがありました。仕事上、日本語で話すときは自信なさそうで、大人しそうな印象を受ける子なのですが、英語で電話している時や一緒にシンガポールに出張に行くと、「少しやんちゃなナイスガイ」になってしまうのです。本人は意識しているようではなく、気づいてもいないようです。面白いのは、ミスをした時の報告や彼女(帰国子女の日本人)と喧嘩をするときは英語になってしまう、ということ。まさに別の人格がそこにありました。 このように、今までの英語学習法にはない理論でありながら、私の周囲では日常的になりつつある風景を明らかにしてくれるこの本を、夜中遅くまでかけて読み切りました。 大学院の学生同士で作成したメーリングリストで、初めて推薦し時に、同じく外資系企業で働く友人が感動したのを覚えています。 この本で紹介されている学習方法を、少しづつ実践しつつ1年がたち、今では「かなり怪しい英語」で、フランスへの短期留学をし、日々シンガポーリアンと戦って(?)います。そういえば家までの夜道にブツブツとヒトリゴトをつぶやきながら帰ったっけ。 英会話ヒトリゴト学習法お勧めです!
by EM-LYON
| 2009-10-15 22:49
| 英語の勉強
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