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4年前だっただろうか、ある本に出会った。
私が自分の人生について考えるきっかけとなったその本のタイトルは、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門 この本を読み終わった後、何も考えずに加入していた生命保険を全て解約し、国民共済に加入したことを覚えている。 「生命保険とは損をすることに意味のある宝くじである」 「有体に言ってしまうならば、死亡保険とは、扶養家族の多い低所得者向けの金融商品なのです」 「家計に余裕のある人は、高い保険に加入してもあまり意味はありません。病気になった時の経済的な損失よりも、保険で損をするリスクのほうが大きいからです」 刺激的な言葉が並んでいたが、何となく理解できる気がした。中でも「死亡保険・医療保険はシンプルな仕組みなので、各社の商品を一覧すると、経費率の高い割高な保険がどこだかすぐにわかる。そのため、ほかの保険を加えたりして、出来るだけ複雑にして、他社と比較できないようにする」というくだりでは、保険のからくりを見たと感じた。 この本では共済保険3社が勧められてており(著者が共済保険のまわし者だというわけではないと思う)、その通り共済保険に加入した。共済保険が安い理由は、先日出口社長に教えて頂いたが、簡単にいえば積み立て金が存在しないからである。積立金を用意していないということは、理論的には、加入者が減少し続けると、加入者に支払う保険金を担保できなくなるからである(間違っていたら教えてください)。 保険は差別化が難しい商品である。自分が死亡したときに、家族に3000万円支払う保険会社がどこであっても大した違いはない。そういう意味で、保険は金融商品である。同じ金利がつくならば、どの銀行に預金しても変わらないように、同じ条件で同じ保障を受けられるならば、どこの保険会社から買っても変わりはない。 もし同じ条件で、安く買える保険が存在するならば、安く買える保険が良いに決まっている。これは同じ条件下で、金利の高い銀行に預金するのと同じ話である。 金融商品の一種である以上、保険を購入するときに重要なのは以下の2点である。 同じ条件下で、安い商品であること。 不測の事態が発生した時に必ず約束された保障が受けられること。 顧客のニーズがこれほどまでシンプルなのに、限りなく複雑化してしまった「保険」という商品。ここにイノベーションが起こる可能性は皆無だと思っていた。なぜならば、保険とは複雑でなければ、保険会社が利益を得続けることが出来ないからに違いない、と思っていたからだ。だからこそライフネット生命が登場したときに驚いたのかもしれない。 4年前出会った本の中に、ほんの少し書いてあった保険のこと。そこで知った不思議な世界。第三者が書くとここまでシンプルなのに、驚くほど複雑化した世界に、当事者として取り組もうとするライフネット生命。 希望とはこんなところから生まれるのかもしれない。
by EM-LYON
| 2009-10-18 03:24
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